株式会社フジプロは、クリーンルームをはじめとして様々な環境測定に取り組んでいます。

特別清掃

　新築・引渡し時、間仕切り変更時、機械搬入時、設備変更時など、あるいは部位の1か所でも表面汚染限界値を超えた場合及び事故などで通常の状態と異なった状態に変化した場合に行う清掃をいいます。清掃後は各領域あるいは特質に対応して清掃の効果を検討するために、清浄度測定などを行い評価する必要があります。弊社では、その知識と技術も併せ持っているため、特別清掃をより効果的に行うことができます。

　主な清掃方法には、拭きとり、吸引、粘着除去があります。また汚れの対策によって、乾式、湿式を選択します。以下に、清掃手順の一例をご紹介します。

1.　床を掃除機で吸引清掃する。

まず床面の大まかな汚れを真空掃除機を用いて、吸引し除去します。この時、その排気で発塵しないよう、排気側にHEPAフィルタを取り付けたポータブル型の真空掃除機を主に使用します。

2.　天井→壁→床の順に拭きとり清掃する。

水で濡らした無発塵布（セーム）、ワイパー、モップを用いて清掃対象を上部から下部へ向けて、順に拭き取っていきます。使用する水は、純水またはそれに準じた清浄な水を準備します。清掃による汚染を防ぐ為に、拭きとりに使う清掃用具はこまめに洗います。洗う際も、バケツを3つ用意し、1回の水洗いを1回目用、2回目用、3回目用と3段階に分けて、念入りに行い、バケツの水も頻繁に交換し、汚染の拡大に細心の注意を払います。拭きとりの手順は、必ず一方向にだけ進めて行い、隣接する部分へはオーバーラップして移動します。さらに、汚染の移動を防ぐために、狭いところから広いところへ、出入り口から見て奥から手前に作業を行っていくことも重要です。

3.　再度床を掃除機で吸引清掃する。

以上の作業を汚れが取れるまで、繰り返し行う。

4.　天井→壁→床の順に、純水で拭き仕上げをする。

必要であれば、アルコールを拭きつけ、無発塵布で部屋全体に延ばすなど、その後の使用目的により、更に処理を加えていきます。

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